ゴー!医見

つばさクリニックでは毎月院内広報誌「ゴー!つばさ」内の院長のエッセイです

5月の連休に上高地に行って来ました。初めて訪れたのは33年前、昭和の時代です。家内と2人、まだ結婚前で、うぶな若者でした。2回目は 17年前、平成の時代です。3人の子供たちと一緒、5人でした。3回目は12年前、私の母親、家内の両親、家内の弟一家の総勢12人という大所帯でした。この時は家内の両親が2人ともがんの終末期という状態で、楽しい思い出を残す、そしてそのことで免疫力を高めてがん細胞をやっつける、ということでみんなで出かけたのです。だから、上高地は我が家にとっては数々の思い出が詰まった、まさに聖地なのです。

憧れのカレーライス

1回目は日帰りでしたが、2回目、3回目、そして今回も同じホテルに泊まりました。我が家にとって聖地の中の聖地です。前々回も前回も今回も5月3日からの2泊3日の同じ日程、そしてありがたいことに天候も全て快晴、まさに絶好の散策日和でした。
ホテルに到着したら、まずは昼食。お気に入りのお店でお気に入りのカレーライス。33年前に初めて訪れた時から夢にまで見た憧れのカレーライスです。17年前は、長男が高校受験を控えており、みんなが散策に出かけた日も1人ホテルにこもって「受験勉強をしていた」ことになっていますが、昼食はちゃっかりこのカレーライスを一人で食べていました。もちろん親の付けで。(笑)あの時は家内と「一人だけ置いてけぼりで可哀相なことをしたね」と話していたのですが、きっちり元は取られました。(笑)

忘れられない景色

腹ごしらえがすんだら散策に出発。梓川のほとりをしばらく歩くと、目の前が開けて、お目当ての風景が広がります。お馴染みの河童橋と彼方に見える穂高連峰です。雪に覆われた山々と透き通る青空。この景色を見た瞬間、胸が一杯になって思わず「来た、来た、来たぞお!」と叫びました。初めは2人、2回目は5人、3回目は12人、そして今回はまた2人に戻って。あの日と変わらぬ川の流れと空の青さを眺めながら、色々なことを思い出していました。家内に向かって来た猿、子どもたちの弾けるような笑顔、そして、今は亡き義父母の笑顔・・・。 おそらく、家内は私以上に万感つまる思いを抱いたことでしょう。

想い出の星空

夕食の後、散策に出かけました。星空を見るためです。上高地の星空は、それはそれは見事なのです。ホントに星がとっても近くに見えるのです。12年前もそうでした。歩くのも大変だった義母を誘って夜の散策に出かけました。まさに空一面の星空、今まで見た中で一番美しい星空でした。その時です。義母が地面に寝転がって大の字になったのです。

「こうして見るのが一番よく見える!」

あの時の笑顔は一生忘れません。終末期の患者さんに寄り添う、ターミナルケアの原点をもらった笑顔です。今回はそれを真似してみました。(笑)

ありがとう上高地

今年の連休は自分の還暦、そして改元とめまぐるしい 10 日間でした。聖地・上高地を訪れた旅は、還暦・改元にふさわしい、まさに ReBorn(リボーン、生まれ変わり)の旅、忘れられない旅となりました。
ありがとう、上高地

つばさクリニック院長 石川 亨


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