2025年11月 沈黙の艦隊
高市総理大臣が誕生しました。初の女性総理大臣ということで注目されていますが、私的には初の年下総理大臣です。所信表明演説、ハッキリと力強く話していたのは好感が持てましたが、消費税減税に触れなかったことが残念でした。誰かの赤字は誰かの黒字、国民が赤字になって苦しんでいるのは国が黒字になっているから。財務省御用達のオールドメディアは相も変わらず「財源がー」と言っていますが、減税の為の財源を探すというのは本末転倒です。消費税は預かり税ではなく、実質第二法人税、赤字でも徴収される悪徳税です。消費税が減税されれば企
業は喜んで賃上げできます。
10月13日に、映画のはしごをしました。午前中に先月号で紹介した「ヒポクラテスの盲点」、昼食をはさんで午後は「沈黙の艦隊」です。今回は「沈黙の艦隊」について語ります。
原子力潜水艦「やまと」
独立国「やまと」を宣言した原子力潜水艦「やまと」。平和な世界を構築するために、国連総会へ出席すべくニューヨークへ向かう「やまと」と、その撃沈を命じられたアメリカの最新鋭原子力潜水艦が、北極海で激突する、というものです。艦長海江田四郎を演じる大沢たかおの存在感が光ります。
原子力潜水艦の能力は普通の潜水艦とは格段の差があります。航行速度、潜航時間等は当然として、船内の環境も雲泥の差があり、原子力潜水艦内ではシャワーは使い放題、というくらいで乗員にはとても快適なのだそうです。確かに大沢たかお、終始パリッとして凛々しい姿でした。
核兵器は安上り?
先の参議院選挙期間中にある候補者が「核兵器は安上り」と述べたらオールドメディアから袋叩きに遭いました。一方、小泉進次郎防衛大臣が原子力潜水艦の保有について「排除しない」と述べたことは、新聞の片隅に小さく載っていただけでした。議員にすらなっていない、候補者の発言よりも防衛大臣の発言の方が何倍も重要なのに、おかしいと思いませんか?
仮に日本において核ミサイルを配備しても、国土が狭いので簡単に外国から標的にされてしまいます。その点、原子力潜水艦に搭載した核ミサイルであれば、簡単には見つからないし、通常の潜水艦が束にかかっても敵いません。核兵器は安上り、というのはあながち暴論ではないのです。議論すらしないというのは現実逃避です。憲法9条も、唯一の被爆国という看板も何の役にも立ちません。
究極の選択
映画の中で、「やまと」の承認を争点とした総選挙が行われます。党首討論において「10人乗りの船で航海している時に1人の乗客が極めて感染力が強く、致死性も高い感染症に罹っていることが判明した。あなたはこの感染者をどうするか?」という質問が投じられました。現職の総理大臣は「感染者を下船させる。残りの9人を道連れにはできない」と答えます。対立候補の一人は「感染者は下船させない。全員助かるように努力する」と答えます。
コロナワクチンの必要性を議論する時も同じような状況が起きます。「感染を抑え込むためにはある程度の犠牲は仕方ない」という意見と「たとえわずかでも命を落とす人が発生することは許されない」という意見で対立が起きています。
政治家の覚悟
前記の質問、白か黒か、ゼロか百かの単純な結論は難しいと思います。ワクチンの問題で言えば、感染症の致死性の高さ、副作用による犠牲者が生まれる頻度、等によって答えは異なります。大切なのは科学的な事実に基づいて冷静に議論することです。そして政治家たる者、最後は勇気をもって決断しなければなりません。もしも決断できないのであれば、一旦立ち止まることも必要です。決断に至った経緯を言葉を尽くして説明する義務があるのは当然ですが、下した決断の間違いに気づいたら、潔く改めることが求められます。高市総理、お手並み拝見です。
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つばさクリニック院長 石川 亨








