2024年8月 英霊のお導き
7月の連休、2泊3日で長野県松本方面に行って来ました。当初の予定では2日目にゴルフをする予定だったのですが、大雨のため断念。代わりに、以前から行きたいと思っていた全国殉国学徒英霊塔、兎川寺を訪ねてきました。
高浜のSさん
三ヶ根山にある殉国七士廟。ここには東京裁判でいわゆるA級戦犯とされた東条英機氏ら軍人・政治家の7人が祀られています。高浜のSさんという人がこの施設を献身的にお世話をされています。Sさんは某企業を退職後、南太平洋の島々や東南アジアの戦没者の遺骨収集、慰霊を熱心に行われ、「私の海外地巡拝」という本も上梓されています。各地の巡拝の際には何度も幸運に恵まれたとのことで、Sさんはその都度「英霊のお導き」を感じたと述べられています。この本を拝読して上記の2つの施設のことを知ったのです。
全国殉国学徒英霊塔
第2次世界大戦で国に殉じた学徒兵を弔うために建てられた塔です。松本市の郊外の美鈴湖という小さな湖の奥に、昭和34年に建立されました。ところが、施設が老朽化して倒壊の危険があるとのことで、立ち入り禁止になっていました。私も昭和34年生まれ、その年に建てられたものが「老朽化」というのは、何となく引っかかりますね(笑)。それはともかくとして、同じ年?のよしみという言い訳をしてこっそり侵入して来ました。見晴台のような形のものが残っていましたが、慰霊碑は松本市内の公民館に移設したとのことでした。
その公民館に行ったのですが、日清戦争から第二次世界大戦までの戦没者の慰霊碑はあったのですが、学徒英霊塔としての慰霊碑はなく、礎石だけが残されていました。休日ということもあり、職員さんも詳細は知らないということで、ちょっぴり消化不良でした。
松代大本営跡
松代大本営跡、ご存知の人は少ないと思います。Sさんの本には書いてありませんが、私は前から興味がありました。第2次世界大戦末期、敗色濃厚となった日本軍は本土決戦で米国に「最後の打撃」を与え、よりよい和平条件を得ようと考えていました。この決戦の指揮中枢を守るためのシェルターとして松代に地下壕が造られたのです。急ピッチで工事を進めたものの、完成する前に終戦を迎えました。その未完成の地下壕が残っているのです。
ヘルメットを着けて地下壕を見学しました。炭鉱のような感じで、蒸し暑い外とは打って変わって肌寒く、薄明りに照らされて壕の中を歩きましたが、どうしようもなく不気味で、一人では絶対無理!と思いました。アリの巣のように碁盤の目状に壕が造られていました。全ての結果を知っている我々から見れば、「悪あがき」として片付けたくなりますが、ここまで追い詰められても「最善策」を追及していたのかと思うと、敬意を表したくなりました。
大雨のお陰でじっくりと慰霊と見学ができました。これぞ「英霊のお導き」だと思います。
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つばさクリニック院長 石川 亨








