2022年8月 霊感商法蔓延警報
安倍元総理の実弟、岸信夫防衛大臣、旧統一教会が霊感商法で問題視されていたことを知っていたことを認めたうえで、「今後も選挙運動の援助を受け続けるかどうかわからない」と宣いました。芸能人は反社会団体とかかわっただけで廃業に追い込まれるのに、大臣様はお咎めなし。しかも相手は韓国や北朝鮮と極めて関係が深い団体です。そんな人物が防衛大臣ですよ。大臣どころか議員としても失格です。他にも党としてはかかわっていないとか、党と統一教会が密接な関係の何が問題かわからない、などという党幹部が後を絶ちません。
安倍氏が旧統一教会の霊感商法にお墨付きを与え、犯罪の片棒を担いでいたのは紛れもない事実です。でも、統一教会なんてまだかわいいものです。最も悪質な霊感商法を行っているのは、ほかでもない、日本政府です。今月はその数々を紹介します。
ワクチン接種詐欺
1年前、「ワクチンを2回接種すればコロナ禍以前の生活に戻れる」という言葉を信じて皆さん一生懸命2回のワクチン接種を受けましたよね。ところが、半年も過ぎないうちに政府は「2回ではダメ、3回接種しないと元の生活には戻れない」と言いました。善良な国民はその言葉を信じて真面目に3回目の接種を受けました。ところが、です。「いやあ、実は3回でも足らないのです」と来ました。そして4回目が始まるや否や「秋には5回目も接種してもらいます」。極めて悪質な霊感商法だと思いませんか。
ワクチン効果の謳い文句もすごいですよね。当初は「感染予防」。それが間違いだということがばれると、「重症化予防」。それも怪しくなると今度は「後遺症軽減」。挙句の果ては「効果が期待できる」。まるでインチキ健康食品!世間ではこういうのを詐欺といいます。
重症化という亡霊
政府や御用学者、御用マスコミはしきりに「高齢者や基礎疾患のある人は重症化する」と訴えています。しかし、今年になってからコロナそのものが重症化する人は極めて稀です。コロナに罹ったことがきっかけで基礎疾患が悪化するとか、老衰が早まるという人は少なくありませんが、それを「重症化」と言って脅しているのです。夜中にお墓で風の音がしただけで「オバケが出たあ!」と言って子どもをからかっているようなものです。
7月末になって政府は高齢者に対して外出自粛を要請しました。でも皆さん、そんな要請は無視してください。外出できるような元気な高齢者は重症化なんてしません。もう一つ、「高齢者や基礎疾患がある人は重症化リスクが高いからワクチンを4回でも5回でも接種しましょう」なんて言っています。確かに、高齢者施設に入所している人や寝たきりの人は持病が悪化しやすいですが、そういう人はワクチン接種の重篤な副反応が出る可能性も高く、最悪死に至ることだってあるのです。霊感商法の罠にはまって生活が破綻するのと同じです。
消費税のうそ
安倍元総理は消費税を5%から8%に増税するときに「消費税は全額社会保障に使う」と宣言しました。10%に増税するときも同じことを言いました。ところが実際にはその一部しか社会保障には使われず、大部分を亡霊のような「国の借金」の返済にあてていました。「消費税を増税すれば幸せになれる」と国民をだまし続けた、国のトップ主導の霊感商法です。
財務省やインチキ経済学者、ゴマすりマスコミは30年間、「このままでは日本の財政は破綻する」と、狼少年のように叫び続けてきました。でも幸いなことに財政破綻していません。悪質なのは予想が外れた理由を誰一人として説明していないことです。「この壺を買えば幸せになれる」と言う言葉を信じて借金してまで壺を買ったのに幸せになれない、その理由を説明せずに「もっと高い壺を買えば幸せになれる」と騙しを重ねる旧統一教会と同じです。
フォーク界のレジェンド、吉田拓郎が7月21日の「ラブラブ愛してる」という番組を最後に引退しました。そんな拓郎の若き頃にカリスマ的存在だった岡林信康の歌を紹介します。
♪ おまはんらぁ(お前たち)が儲けるためにわてら(私たち)を殺すんかい ♪
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つばさクリニック院長 石川 亨