2021年9月 国会だけはロックダウン？
愛するパール、ありがとう
愛犬パール
8月29日、愛犬パールが亡くなりました。11歳でした。
ボルゾイという犬種は平均寿命が12年ほど。今春、ワクチン接種のためにかかりつけの獣医さんで診てもらった際に、「今年いっぱいかも」と言われました。動きが鈍くなるなど、少しずつ衰えは見せていましたが、特別な病気があるわけではなく、「あくまでも一般論」として聞き流していました。
毎年、夏になると食欲が落ちるのですが、今年はその落ち込みが激しく、何かの拍子に前脚を痛めたせいもあり、8月7日は朝の散歩の途中で立ち止まって動かなくなり、家内に車で迎えに来てもらいました。 その後は散歩にも行きたがらなくなり、庭に出してやっても日陰で寝そべっているだけでした。それでも食欲は改善傾向で、8月29日の朝も普通に食事を食べて、私と家内が6時30分頃に出かける時も普段と変わりない様子でした。しかし、15時頃家に戻ると、リビングのソファの脇にパールが横たわっていました。普段とは違う場所だったので変だなと思いつつ、冗談半分に「生きてるのかな？」という軽い気持ちでパールの顔を小突きました。「え？」胸騒ぎを覚えました。「パール」今度は真剣に呼びました。何の反応もありません。「パール！」・・・。あまりにもあっけないお別れでした。
パール、大好きだったよ。最期に寂しい想いをさせてしまったのが心残りだけど、誰にも苦しむ姿を見せたくなかったのかな。ありがとう、パール。そして、さようなら。
保健所から突然の相談
8月下旬、保健所から相談がありました。
「コロナ感染の自宅療養患者さんを往診してもらえないか」
というものです。１週間前にコロナ感染と診断されて自宅療養しているが、発熱が続いており、呼吸困難も出現しており、持病もなく、かかりつけ医もいないとのこと。そのまま放置すれば命を失うことも危惧されたため、往診しました。酸素飽和度は96%、顔色も悪く、しきりに咳き込んでおられました。できれば入院していただきたいのですが、保健所によれば「余裕がない」とのこと。解熱剤、咳止め等を処方して帰宅しました。テレビでしきりに報道された自宅で苦しむ患者さんと往診医師の姿が目に浮かびました。
翌日、訪問看護師さんの協力で点滴を始め、酸素の業者さんに依頼して在宅酸素吸入装置をご自宅に設置してもらいました。幸い、徐々に症状が改善し、8月末の時点では夜間の呼吸苦は残っているものの、顔色は良好となり、体温も36度代と安定、酸素飽和度も97%以上、食欲も出てきて、まずは一安心。訪問看護師さん、酸素業者さんに感謝、感謝です。
国会ロックダウン
名古屋大学病院救急部の山本尚範先生、いつも的確で温かいコメントを発せられますが、8月25日のＣＢＣの番組では以下のように言われていました。
「コロナに限らず、肺炎の治療に必要とされるのは医師よりも看護師である。医師は薬の処方、点滴の指示、酸素投与の指示、人工呼吸器の装着等を行うが、患者につきっきりになるわけではない。しかし、喀痰の吸引、体位変換、身体の保清、人工呼吸器の管理等を行うのは看護師であり、頻繁に、しかも四六時中行う必要がある。いくら病床を確保しても看護師が不足している現状では病床を稼働することはできない。しかし、最前線の看護師は疲弊しており、辞めたいという声も少なくない。ワクチンの集団接種の看護師さんの時給は重症患者を診ている看護師の３倍ほどであり、そちらを選ぶと言われても止めることはできない。だから、看護師への手当をもっと増やして欲しい、昨年３月まで遡って。」
全く同感です。菅総理はロックダウン的規制は日本にはなじまない、と断固として拒否していますが、国会はきっちりとロックダウンして批判封じ、失政隠蔽に全力を傾けています。「国民の命と健康を守る」と言いながら、守りたいのは自らの政治生命だけのようです。
与党は野党の要求に応じて即刻臨時国会を開くべきです。そして更なる予備費を計上して、病床確保、野戦病院開設には必須の看護師給与の増額、国民への給付金一律給付等を急ぐべきです。
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つばさクリニック院長 石川 亨
