2021年7月 天皇陛下のお言葉
「(天皇陛下は）オリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないか、ご懸念されている。ご心配であると拝察をいたします」
宮内庁長官の言葉です。これに対し、菅総理、加藤官房長官、丸川五輪大臣は「長官の個人的見解だ」と一蹴しました。
宮内庁長官が天皇のお許しを得ずにこのような重要なことを公にするわけがありません。天皇が現下の感染状況と五輪の感染対策の惨状を知り、やむに已まれずに発したお言葉だと思います。それを無視するなど言語道断、これら３人は不敬極まりなく、罷免するべきです。 菅総理が本当に、「長官が勝手に天皇のお気持ちを語った」と考えているなら、長官を罷免するべきです。そんな勇気もないくせに長官に責任転嫁するとは、どこまでも卑怯で、姑息で、醜悪な人間だと思います。
共産党の志位委員長や一部の憲法学者は、「天皇は政治的発言を慎むべきだ」と批判していますが、感染状況を心配し、五輪で感染が拡大することを懸念することのどこが政治的な発言なのでしょうか？国民の気持ちに寄り添う、国民統合の象徴として当然のお言葉だと思います。ましてや、天皇は東京五輪の名誉総裁です。開会式では開会宣言をされることになると思います。多くの国民が苦しんでいるような状況で「五輪開催を喜ばしく思います」などと宣言できるわけないと思います。
政府や一部マスコミ、似非右翼たちは、五輪開催に反対意見を述べることが「政治的発言」として批判する傾向にありますが、五輪を政治利用しているのは菅総理にほかなりません。天皇のお言葉を無視するような連中に「保守」を名乗る資格はありません。
ワクチン接種最前線のお話
コロナワクチン接種、7月13日からは12歳以上の人全員が予約可能となります。予約の仕方、対象患者さんは各医療機関によって異なりますが、当院では以下の要領で行います。
なお、当院では7月31日からは土曜日の午後も接種を行いますのでご利用下さい。
予約方法
電話、受付窓口は診療時間内、ホームページからの予約は24時間可能です。ただし、ホームページからの予約には当院の診察券番号の入力が必要です。診察券番号をお持ちでない人はお電話をいただけば仮の番号をお伝えします。
接種対象者
19歳以上の人は全ての人が接種可能です。12歳から18歳の人は当院のかかりつけの患者さん、およびそのご家族の人としますが、この年代の人は、当面は基礎疾患のある人に限らせていただきます。これは以下に示した、小児科学会の提言を踏まえての対応です。
【日本小児科学会の提言】
まずは子供の周囲の成人の接種を進める。そのうえで、12歳以上の子供へのワクチン接 種は本人と養育者が十分に理解したうえで薦めることが望ましく、個別接種を推奨する
当院が当面基礎疾患のあるお子さんに限定するのは、国からのワクチン供給が滞ることが危惧されるため、まずは成人への接種を優先したいからです。
副反応
２回目接種の後は翌日に発熱、倦怠感を訴える人が何人かいましたが、みなさんその翌日には改善しています。今のところアナフィラキシーショック等の重篤な副反応はみられていません。予防的に解熱剤の処方を希望される人が多いですが、残念ながら当院では解熱剤の予防的処方はしておりません。おそらくほとんどの医療機関も同様だと思います。
ワクチンの配布は多少遅れるかもしれませんが、いずれ必ず接種できます。皆さん、慌てず、心穏やかに接種の順番を待つようにお願いします。
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つばさクリニック院長 石川 亨
