ゴー!医見

つばさクリニックでは毎月院内広報誌「ゴー!つばさ」内の院長のエッセイです

2011年の紅白歌合戦で松任谷由実が名曲「春よ、来い」を歌いました。バックには東日本大震災の映像が流れていました。いまだに帰って来ない家族を想って海を見つめる人の姿に胸が痛くなったことを思い出します。

あれから9年、コロナウイルスが襲来し、様々な形であの未曾有の大災害以上の被害がもたらされています。今の政府に欠けているのは科学的事実に基づいた判断と対策です。

明智光秀

NHK大河ドラマ「麒麟が来る」、いよいよ佳境に入って来ました。明智光秀、めちゃくちゃカッコイイですね。勤勉で博学で、普段は沈着冷静ですが、いざと言うときには思いきり熱弁を振るい、相手が信長でも遠慮はしない。こんな政治家がいればコロナもここまで酷くならなかったと思ってしまいます。世の中を動かすのは知性のある人であるべきです。

織田信長

信長を演ずる染谷将太、なぜ自分に信長の役が回って来たのか分からなかった、と言っていました。でも台本を読んだら納得できた、とのことです。信長は少年そのもので、その行動の動機は「誰かに褒めてもらいたい」というものなのだと言うことが分かり、これなら自分でも演じられる、と思ったそうです。「美しい日本」を取り戻すと言っていた前首相にも似たところがあります。彼の基本理念は「お母様に褒めてもらいたい」ということだと思います。だから殊更祖父の岸信介氏を意識するのだと思います。それにしても子どもの頃から嘘ばっかりついて来たのでしょうね。

豊臣秀吉

足軽から天下人に上り詰めた、ということで世間では立身出世の象徴のように奉られています。でも、要はゴマすり、今でいう忖度の嵐で出世しただけです。前任の信長の路線を継承、たたき上げのくせに庶民から巻き上げたお金で贅沢三昧。なんの科学的根拠もなしに行った朝鮮出征は大失敗でした。そういえば、医療逼迫の真っ只中でも会食三昧で、専門家の意見を無視してGoToキャンペーンを継続した総理大臣も「たたき上げ」を売りにしていましたね。自分は若い頃には辛い思いをしたのだから、今度はお前たちにもっと辛い思いをさせてやる、というイヤな上司の典型例ですね。

反知性主義

安倍政権、菅政権ともに目立つのが科学を無視した政策、いわゆる反知性主義です。緊急事態宣言の発令と停止、アベノマスク、GoToキャンペーンの実施等々、何ら客観的事実を示さずに思いつきで決めています。その行動理念は「内閣支持率を上げること」。要するに自分たちのことを認めてもらうことが目的で、感染者、重症者、死者が増えようがお構いなし。失業者や自殺者なんか眼中になし。帰蝶殿に褒めてもらいたい、帝に認められたい、という信長と同じ発想です。

春よ、来い

「麒麟が来る」の麒麟とは戦のない平和な世の中という意味だそうです。「麒麟よ、来い」と言いたいところですが、残念ながら今の政権が続く限り、麒麟は来ない、と思います。
ならば、せめてコロナ禍が治まるという「春」だけは来て欲しい。春よ、来い。

春よ   遠き春よ   まぶた閉じればそこに   愛をくれし君の   なつかしき声がする

引用:松任谷由実「春よ、こい」

春よ来い、早く来い


つばさクリニック院長 石川 亨


「ゴー!医見:2021年1月 春よ、来い」をダウンロードする


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