遥かなる復興への道 from 岩手県大槌町

通り一遍のマスコミ報道では分からない、被災地の生の姿を復興への熱い思いを込めて伝えます

参議院選挙が終わりました。正直な話、参議院の存在意義は何なのか分かりません。参議院を廃止しろとは言いませんが本当に議席を減らし、公務員数も減らしてから増税の話をして欲しいと思います。今回の消費税増税分も何に使われるのでしょうねぇ。

さて、先日、某団体を乗せて内陸の某市に行って参りました。観光とかではなく、安倍総理の応援演説を聴きに行く御一行様を乗せていった次第でした。田舎ではよくある動員というやつですかね。私もバスを停めた後、演説を聴くには聴いておりましたが何とかの一つ覚えの憲法改正を叫んでおりました。でも何をどう何の為に改正するのかは説明しないんですよね。国民の為になるような憲法改正なら大賛成ですが、どうせ大企業や政治家自らを優遇する為の憲法改正だと思ってしまいます。全く心に響かないし、つまらないジョークとか言うし、がっかりしてしまいました。しかもジョークらしき事を言った後、間を取るんですよ。受けると思って聴衆が笑う間を取っているつもりなのでしょうが殆ど笑いは起きず、何とも気まずい空気が漂っているような感じでしたね。

釜石市で行われるラグビーワールドカップ。その本番前に日本代表がフィジーだかと試合をしました。釜石市は盛り上がっていると言っている様ですが、その割には日本代表は岩手県といっても試合会場の釜石市ではなく、内陸の盛岡市に数日間宿泊。そこで練習等をし、試合当日だか前日に釜石にバスで移動し、試合終了後は直ぐ帰ると聞いておりました。本番の時に試合をする何処かの国のチームも内陸の宿泊施設に宿泊し当日だけ釜石市に来るようですが、そういう状況なのに数十億もの予算を掛けてスタジアムを建設したというのは無駄なような気がします。行政の言う、ワールドカップを誘致し、世界に震災からの復興を発信するというのも如何なものか。それで復興したとアピールになる、と本気で考えているとしたら考えが甘いとしか思えません。

実際、スタジアム周辺だけ急ピッチで工事を進めておりますが、それ以外の場所を見ればとても復興したとは言えない状態。だからこそ地元住民は行政の言い分を良くは取らないのだと思います。更に交通規制をされたら地元住民の生活に支障を来たす事になります。いつものように出勤しても、いつもの道路を通れない、皆が迂回路に向えば当然、普段では考えられない場所が渋滞すると思うし本当に迷惑でしかありません。規制予告看板等に「皆様の御協力を御願いします」と一言書けば良いと思っている行政の態度は地元住民よりも来場者優先なのでしょうね。

しかも、こんな田舎でプレミア価格とか言って宿泊施設等もぼったくり?と思うような値段設定をしています。大人も子供も関係なく1人1泊8万5千円からで2泊から受付、乳幼児は御断り、という宿泊施設もありますね。これはさすがに高過ぎですよね。リピーターを獲得するという考えではなく、今、儲かればそれで良い、ワールドカップが終わったら「あとは野となれ山となれ」。こんな連中が「経済効果」を謳う、馬鹿げた話です。ワールドカップはラグビーに興味が全く無い住民には迷惑です。オリンピックも似たようなものですね。

岩手県大槌町 小川 孝幸


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