遥かなる復興への道 from 岩手県大槌町

通り一遍のマスコミ報道では分からない、被災地の生の姿を復興への熱い思いを込めて伝えます

先々月から先月にかけて来襲した台風での強風は本当に凄かったですね。まず台風 24号、いつものように配送して会社に戻る途中、広域農道を走り、交差点の手前で一時停止した時、私が運転していた2tトラックが右からの突風を受けて左側に横転してしまいました。歩行者等は居らず、単独事故で済んだのが不幸中の幸いです。正直、横転する瞬間、ヤバイ!とは思いましたが、対処のしようがないのでハンドルを握り、助手席側に落ちない様にしていました。シートベルトをしていたのですが追突、衝突した場合と違い、横転した状態だと身体を固定する事が出来ず、変な姿勢で動けなくなり、ベルトを外したくても外せませんでした。それで仕方なくベルトを切って車外に出たのですが誰も居ない。まあ、当然といえば当然、広域農道とは言っても田んぼのど真ん中で交通量は少ないし、この強風を遮るものは何も無く、もし誰かが通り掛ったとしても停まるのも躊躇する程の強風でしたからね。田んぼに落ちなかっただけでも幸運と思うしかありませんでした。

その1週間後、今度は台風 25号襲来。24号に勝るとも劣らない強風が吹き荒れました。この日の朝、強風吹き荒れる中、外に出て隣の家を見たら外壁に取り付けてある給湯ボイラーが壁から剥がれて飛んで行きそうになっている。うそ!?と思いながら自分の所のボイラーを見たらパネルが今にもぶっ飛びそうになっているではありませんか。飛ばない様に必死に押さえる私。その私を強風で飛ばされた小石が襲う。まるで
石つぶて。頭部、顔面、手足に当って痛い、痛すぎる!最初は我慢しながらパネルを押さえておりましたが余りの痛さに我慢できず、風が一瞬、弱まった時、車から仕事で使っているヘルメットを取り出して被り、防寒用の厚い作業着上下を着込んで必死に風に立ち向かっておりました。

他の災害公営住宅ではコンクリートボルトで固定された物置が風に飛ばされたり、壊れたりしていました。更に、この日、隣の釜石市のスタジアムで釜石市のラグビーチーム、シーウェイブスが親善試合をしていたのですが、そのスタジアム近辺の砂利敷きの駐車場に停めていた車の殆どのドアガラスが、最大風速38メートルの強風に巻き上げられた小石に直撃されて、割れていました。自宅に停めていた私の車はドアガラスは割れませんでしたが飛んで来た桶が助手席側のドアに命中して凄く凹んでしまい、私も滅茶苦茶凹んだ次第です。

2軒隣では、強風でボンベが転んでホースが断裂してガスが噴出しました。もしボンベ同士がぶつかって火花が飛んだりしたら引火、爆発です。震災時は津波で流されたボンベ同士がぶつかって火花が出て、そこから引火して其処此処で爆発が起きていたので、今回も本当にヤバかったです。台風が去った後、被害が出た災害公営住宅を役場が修理する事になりました。しかし、ガスボンベが転んだ住宅はフック部分も強化され、太いベルト2本で完全固定されましたが、ボンベが転ばなかった住宅はそのままです。同じ造りですから同じ事が起こる可能性が高い訳で、他の住宅も同じ様に固定して欲しいと、隣の方が要望を出していたので私も御願いしてみましたが、ダメでした。被害が出てから対応するのではなく、被害が出ないようにして欲しいのですが、役所は事後対応しかしないので参ります。多分、頭は悪くないのだろうけど、頭の使い方を 知 らないのでしょうね。  

岩手県大槌町 小川 孝幸


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