遥かなる復興への道 from 岩手県大槌町

通り一遍のマスコミ報道では分からない、被災地の生の姿を復興への熱い思いを込めて伝えます

先月、楽しみにしつつも、これで最後かと思い、寂しいなぁと思っていた息子のヒデの最後の試合、岩手県高等学校総合体育大会が行われました。大会当日は内陸の奥州市まで行き、ヒデの試合を観ましたが様々な想いが込み上げてきて複雑な心境になってしまいました。あの小さく内気だったヒデが、ここまで大きく育ち、キャプテンとして最後の高総体を迎える事が出来たのは私達を助け、支えて下さった皆様の御蔭ですので本当に感謝しております。本当にありがとうございます。そしてチームメイトの皆、これまで一緒にバスケをしてくれてありがとうという気持ちで一杯です。

大会初日、一試合目に対戦した相手は雫石高校。昨年までバスケ部が無く、今年入学した 1 年生の強い希望でバスケ部が作られたのだとか。バスケの経験者は 1 人か 2 人で後は初心者との事でした。部員は丁度 5 人で交代要員はおらず、全員がフル出場。第 4 クォーターが終わる頃には全員がヘトヘトに疲れているのが見て取れました。本当に頑張ったのだと思いますし、本当にバスケが好きな子達なのだなと感じました。結果は 153 対 29 で大槌高校が勝ちましたが雫石高校の子達の最後まで諦めない姿勢に好感を持ちました。ヒデ達も最初は弱小チームと言われ続けておりました。でも努力を重ね、優勝などは出来ませんが十数年ぶりの県大会出場とか、県大会 2 回戦突破とか、少しずつ戦績を伸ばしていきましたので雫石高校の子達も頑張って欲しいと思いました。

初日に行われた 2 回戦目、対戦校は久慈東高校。今まで大槌高校がまともに勝った事の無い相手、昨年の岩手県沿岸大会ではボロ負けを喫しました。なので、負けると思いたくなくても、負けるのかなぁ、という思いで観ておりまして、応援にも熱が入りに入ってしまい、余り騒がないで下さいと注意されてしまいました(笑)。試合開始直後は何故か、久慈東のシュートは入らず、ヒデ達のシュートは入る。えっ!?ミラクル?と思いながら観ている私達。しかし、一時は 17 点もリードしていたのに、ジワリ、ジワリと追いつかれ、とうとう逆転を許すという事態に!もう、親バカの私達は手に汗を握りながら全力応援でした(笑)。大槌高校としての目標は建前はベスト8、でも本音は 2 回戦突破、
それも久慈東を破るというものでした。逆転を許してしまった後、本当に必死にボールを追い掛ける選手の皆、絶対に諦めないという姿勢が そこにはありました。その頑張り、必死さが相手の焦りやミスを誘い、再度、逆転!もう大槌高校の親達の応援は最高潮に達したという感あり。本当に勝って欲しい!これが最後の試合となって欲しくない、もう一試合、もう一試合、と思いながらの応援。そして試合終了のホイッスルが響き渡り、85 対 74 で大槌高が、ヒデ達が勝い__・・・。もう嬉しくて、嬉しくて、逆転された時には、これで終わりだと思い目が潤んでしまっていただけに本当に嬉しかった!

翌日の試合の相手は盛岡中央高校、野球でも盛岡大学附属高校や花巻東高校に対抗しうる学校ですし、バスケ部も然りでした。観ていて思ったのは、上手すぎる、パス等のスピードが違い過ぎるし、何より体格が違い過い__・・・。感心したのは相手が弱い?学校でも手抜き無しの全力でプレーをすること。有難いと申しますか、単純に嬉しかった。結果は 43 対 66 で大槌は負けました。でも強豪校相手に 23 点差で食い付いていったのは立派だと思いました。やっぱり親バカですね。(笑) 余談ですが、この時の大槌高校のバスの運転手は、以前、幼稚園のバスドライバーをしていて、その頃から息子のヒデを知っているSさん。彼が

「ヒデは本当に大きくなったなぁ。顔は全然、変わらないけど(笑)」

と言ったら家内が、

「はぁ!?イケメンになったし!」

とかマジな顔で言っていました。本当に親バカですね(笑)。

岩手県大槌町 小川 孝幸


「遥かなる復興への道:2018年6月 ヒデ、最後の高校総体」をダウンロードする


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