遥かなる復興への道 from 岩手県大槌町

通り一遍のマスコミ報道では分からない、被災地の生の姿を復興への熱い思いを込めて伝えます

大槌町は今も空き地が多く、ススキやセイタカアワダチソウなど人の背丈ほどもある雑草が生い茂っております。中にはアカメガシワ等、放っておくと木になる雑草も多く、実際、道路沿いに雑草が木になってしまった雑木も多いです。

カラスの群れ

御近所さんにネコの散歩を頼まれ、リードを着けて踏切方向に歩いていたら、道路のフェンスにカラスが100羽以上ビッシリと並んでいて、ギャーギャーと鳴いていました。動物の遺骸を食べているんだろうなと思いましたが、ネコが踏切の手前で急に左に曲がって、自分の家の玄関前に戻り、高速ネコパンチでドアを叩くので、ドアを開けるとネコは中に入っていって散歩は終了。

家に戻り、ゴミを拾って回ったりと環境整備等をしながら歩き回っていたら、御近所さんのSさんが微妙に顔をゆがめながら

「小川さん、すげぇくせぇんだけど」

と言う。

「えっ?そんなに俺って臭い?」

自分の腕や服の匂いを嗅いでいたら、

「違うって。ちょっとこっちに来てけろ」

と言うのでついて行ったら、

「うおっ?何だこの匂いは?」

マジでヤバイと思うほど臭かった。

「一緒に見に行ってみましょう」

と言ったら

「イヤだ、行かない」

と言うので私が1人で見に行った次第。

シカの残骸

家に戻って着替えてから、鎌と手斧を持ち、ヘルメットも被って草藪の中に入り、雑草を刈って進んで行ったら・・・。腸?だと思われる内臓が散乱?していて、よく見ると側溝の中に何かがある。覆いかぶさっている草を刈って見たらシカでした。普通にデカいオスのシカ、腹のところがごっそりと無くなっていて、首のあたりには裂けたような傷跡、噛まれたような痕跡があった。これは完全にクマの仕業でしょう。シカを襲って食べ、食べ残しは側溝の中に押し込み草を覆いかぶせて隠してまた後で来て食べるという事です。こんな民家の近くで、こんな事がと色々と考えましたが、直ぐにその場を離れ、Sさんの所に行って説明していたら

「小川さん、すげぇくせぇんだけど」

と言う。先程と違って今度は本当に私が臭いと言うんですよ(笑)。

クマが出た!

翌朝見に行ったら、シカの肋骨が完全に露出していて、頭はあったが首の部分が無くなっていた。この時、確信したのはクマは夜に来てシカを食べているという事。まだ隠すという事は今夜も来るかもしれないと思い、その日の21時過ぎ頃から完全装備?で駅の直ぐ脇の展望台に上がる階段のところから踏切方向を注視、警戒していました。時刻は23時5分、何かが動いているのを確認し単眼鏡の倍率を上げて見ていたら「出た!」やはりクマでした、近付くのは危険なので単眼鏡でずっと観察してましたが、蹲ったようになって余り動かなくなったので観察をやめて家に帰りました。

翌朝確認に行くとシカの脊髄の部分が草叢にあり、側溝の中は何も無くなっていて血の痕だけが凄かった。山歩き中に何度もクマを見た事はありますが、クマがシカを食べているのを直接見たのは初めての事でさすがに驚きました。

岩手県大槌町 小川 孝幸


「遥かなる復興への道:2023年11月 クマがシカを食べているのを目撃!」をダウンロードする


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