遥かなる復興への道 from 岩手県大槌町

通り一遍のマスコミ報道では分からない、被災地の生の姿を復興への熱い思いを込めて伝えます

ある日、急に仕事が入りました。「明日、新花巻駅で客を迎え、市内の某施設に行ってから鶯宿(温泉)に送り、翌日朝に迎えに行き、沿岸北部の某市に行って、新花巻駅で降ろして終わり」との事。

翌朝、新花巻駅の駐車場に着き、ホワイトボードに、歓迎○○○○クラブS様御一行と書いて準備をしていたら、「スミマセン、○○観光さんですか。今日明日御世話になるSです。もうすぐ皆が乗った新幹線が到着しますので、もう少し待っていて下さい」と言われました。ほどなく新幹線が到着、Sさんと一緒に駅の出口でお客さんが出てくるのを待っていたら、各々デカいキャリーバックを引っ張り、ケージ?を持っていて中にはトイプーさんやシーズーさんなど小型犬の皆さんが入れられておりました。

ワンコさんは荷物ではありません

バスまで案内して皆さんの荷物をトランクに積んでいたらお客さんが

「お願いします」

と言って私にケージを渡したのです。

「えっ?ワンコさん達をトランクに乗せるんですか?」

と聞いたらその女性の方が

「えっ?乗せてくれないんですか?動物OKと聞いてたんですけど」

と言う。

「いや乗せるのは良いですけど何でトランクに?可哀想じゃないですか。乗せるなら中に乗せて下さいよ」

と言ったら

「えっ?良いんですか?」

と驚いた様に言うので私が驚いた次第。

「だってワンコさん達は荷物じゃないすよ。人数的に座席は余裕なので一緒に乗って下さい。万が一怪我でもしたら大変ですし」

と言ったら、皆さん

「おおー」

と言って「パチパチパチパチ」とされてしまって、よく分からないのですが照れました(笑)

お客様はセラピードッグ

実はSさんは仙台にお住まいで一緒に新幹線で来たかったけど愛犬はゴールデンレトリーバー、大型犬なので新幹線には乗せてもらえないとの事、だから自分だけ車で来て、駐車場で待っていたのだとか。Sさんの車にはデカいキャスター付きのケージの中で愛犬のヴィーさんが窮屈そうに乗ってました。

最初の目的地である某施設に行き、入所者の皆さんをワンコさん達が癒していました。そう、このワンコさん達はセラピードックの皆さんだったのです。わざわざ東京、仙台などから駆け付けて下さったとの事。いつもなら2、3頭で活動していて、レンタカーやタクシーを利用しているけど、今回は慰問だけではなく、ワンコさん達の慰労も兼ねてワンコさん達も宿泊できる温泉に1泊するとの事で大型バス貸切りとなったと言われました。

ゴールデンレトリーバーのヴィーさん

翌朝、温泉宿に迎えに行き、岩手県沿岸北部の某市の某施設に行き、昨日と同じく、入所者の皆さんを癒しておいででした。移動中は、ゴールデンレトリーバーのヴィーさんが運転する私の横に座って前を見ていて私の方をチラッチラッと見るんですよ。私もチラッチラッと見返すと目を逸らして前を見る。その様子を見ていたSさんが「運転手さんの事を気に入ったみたいですね」とか言うものですからとても嬉しかったです。(笑)ワンコさんのお客様は初めてでしたが本当に癒されました。

岩手県大槌町 小川 孝幸


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