遥かなる復興への道 from 岩手県大槌町

通り一遍のマスコミ報道では分からない、被災地の生の姿を復興への熱い思いを込めて伝えます

3.11の取材

先日、タクシー会社の乗車定員10人のワゴン車の運転の仕事を請けました。内容は花巻空港に迎えに行き、陸前高田に向かうとの事。乗車人数は4人、荷物が多いとの事で大きいワゴン車でとなったと聞きました。
当日、花巻空港に行き、この手の仕事のパターン通りに到着口で「歓迎I様御一行」とスケッチブックに手書きして待っていたら出てきたI様御一行はメディア関係で3.11の取材の為に来たとの事。時間が無いから急いで下さいと言われて直ぐに陸前高田に向けて出発。車中で色々と尋問?されて、運転手さん○○という場所、店、施設等々、知っているか聞かれて一応、知っている所ばかりなので知ってますと答えたら、現地に詳しい運転手さんを御願いしていたので助かりますと言っておりましたが、陸前高田は地元じゃないので詳しいという訳ではありませんが聞かれた場所や店、施設はよくニュース等で取り上げられる場所だから知っているだけなんですけどね。

話の流れからして一発目は奇跡の一本松か?と思っていたらラーメン屋でした。何故ラーメン屋?先に飯でも食うのか?と思ったら店主さんが地元の方ではなく、関東から移住してきて飲食店を開業したのだとか。人口流出が続く被災地に移住しての開業なので取材の候補になったのだとか。このラーメン屋さんは岩手のローカル局にも取り上げられていたので知っていたのですが、お客さんの多くは県外から来ているらしく、この日も駐車場には岩手以外のナンバーの車が多かったです。

田舎は都会と違います

その後、陸前高田市の道の駅高田松原、高田松原津波復興祈念公園、東日本大震災津波伝承館に行って、伝承館のスタッフ等にインタビューをするのかと思ったら、訪れた人にインタビューをするという事で駐車場から前述した三つの施設を行ったり来たりしておりましたが人が居ませんでした。まあ、3.11の取材とはいえ2月下旬に追悼などで訪れる人は居ないので当然と言えば当然です。行けば人が居るだろうという感覚で来たみたいな事を言っておりましたが、それは都会の感覚なのでしょう。この田舎で何もない平日の昼間に街中を人が歩いている訳がない。まして東日本大震災関連の施設が賑わっている訳もない。

毎度おなじみやらせの依頼

今からどうするか記者とカメラマン、音声、ディレクター?が相談しているのを聞いていた私に、「運転手さんは地元の方ですか?震災で被災したんですか?」と聞くので、「いや陸前高田ではなく大槌です、津波で自宅は流されてしまって」等々、少しだけ説明したら「取りあえず震災時の状況を伺っても良いですか?」と言うので、「良いですけど」と答えたら、「じゃあ奇跡の一本松の所でインタビューさせて下さい」と言うではありませんか。「いやいや私はここで被災した訳ではないのでちょっと」と言い掛けたら、「大丈夫です」と言う。何が大丈夫か知りませんが、何やらヤラセっぽい事を言わされるのは嫌なので「やっぱり無理」と毅然とした態度でビシッと断りました(笑)。事実を事実として報道するのではなく、色々と脚色するのが理解できません。取材当日は人が居ませんでしたと正直にニュースで言えば良いと思いますけどね。

岩手県大槌町 小川 孝幸


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