遥かなる復興への道 from 岩手県大槌町

通り一遍のマスコミ報道では分からない、被災地の生の姿を復興への熱い思いを込めて伝えます

熊本県で発覚した、アサリの産地偽装問題、この問題の責任の一端は農林水産省にあると思います。産地偽装問題は昔からあるのに全く対応等はしてこなかった。普通なら食品表示法を改正するなど加工販売業者などより消費者保護の観点から産地偽装などできない様にするのが監督省庁の役目の筈です。しかしながら日本の省庁は国民よりも業者保護を優先している感が否めません。輸入物でも日本国内で加工すれば国内産、日本製、いつから日本はこんなインチキが罷り通る様になったのか!

例えばですが中国産なら中国産とはっきり明記させるべきです。それを見て買うか買わないかは消費者の選択であり判断ではありませんか?それなのに中国産と明記すれば売れないからと業者に有利になるような食品表示法を放っておくのは如何なものですかね。

私が自分の目で見た事を書きます。

関東からの帰り荷で北欧からの輸入冷凍魚を積み、東北の某水産加工会社に降ろします。そこで解凍された輸入冷凍魚はパックに詰め替えられて国内産として再度、関東方面へ出荷され、それを積んだりしておりました。

又、これも関東からの帰り荷で某埠頭から中国産のワカメを積んできて東北の某水産加工会社に降ろします。そこで少しの国産ワカメとの混ぜ混ぜ作業をし小分けして袋詰めをし国内産〇〇ブランドワカメとして全国に出荷されそれを積んだりもしておりました。

そして熊本産アサリ、今問題になっているのは中国産のアサリを熊本の海に撒いて畜養し、熊本県産アサリとして出荷して産地偽装したという事ですが、偽装率99%という数字の意味するものは農林水産省も熊本県も知っていたという事だと思います。

こうして凄く安く外国から仕入れた物を国産として高く売っていたからには莫大な利益率だった筈です。それなのに今回、偽装が発覚した途端に漁協や組合員漁師が、売れなくなった、生活が出来ない、と言って国や県に救済(補助金等)を求めるとかよく言えるなあと思いました。

真面目な生産者まで被害を被りますから徹底的に膿を出して欲しいものです。

岩手県大槌町 小川 孝幸


「遥かなる復興への道:2022年3月 産地偽装問題」をダウンロードする


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