遥かなる復興への道 from 岩手県大槌町

通り一遍のマスコミ報道では分からない、被災地の生の姿を復興への熱い思いを込めて伝えます

震災から9年と7ヶ月が過ぎて、こうして今、頑張っていられるのは本当に、石川様、Y様を始めとする皆様の温かい御支援の御蔭です。本当にありがとうございます。Y様というのは石川様とのご縁でお付き合いが始まったお方です。詳しいことはいつかお話しできると思います。

震災時、小学6年生の3学期で翌月から新中学生になるという時期だった娘のヒカリも来春、大学を卒業する事と相成りました。過ぎ去る月日の何と早い事か、正に光陰矢の如しだと実感する次第です。

震災後、最初に入った避難所の大槌高校や一時避難した内陸での見聞の為か、将来は教師になりたいと言い続け、大学に進学したいと言った時の事を昨日の事の様に覚えております。正直、あの時は、うちにはそんな余裕など無いと思っていたし、言ってもおりました。それでも「頑張ってバイトもするからどうしても進学したい」と言う娘と口論になる事も度々でした。しかも最初は一応、私の事も気遣ってくれていたのか高校3年生に上がる時、進学の話を全くしなかったので「諦めたか、ゴメンな」と思う事もありました。

以前、申し上げました様に私は子供達に出来るだけ多くの選択肢を、と考え頑張ってきたつもりでしたが中々、思う様にはいきませんでした。そして突然、教師を目指したいと言い出した時に驚愕したのは余りにも高額だと思った入学金、授業料他の金額でしたね。こんなの払えるだろうか、そういう不安しかありませんでした。それでも「本当に頑張るから、バイトもするから」、何だかんだと熱く言われ「じゃあ皆で頑張ってみるか」という感じだったんですよね。そんな時、私の微力さにいたたまれなくなったY様が救いの手を差しのべて下さいました。このご恩は、ヒカリ、ヒデ、そしてエバともども生涯胸に刻んで生きて参ります。

ヒカリは自身の言葉通り、学校もバイトも頑張っておりましたので本当に教師になるんだなあ、俺も頑張らないとな、と何度、思いを新たにした事か。稼ぎは殆ど学校関係に消えていくけどヒカリの夢だし挫ける訳にはいかない、そう自分に言い聞かせて結構、頑張ったんですけど、結局倒れて入院してしまいました。あの時は本当にどうしようもなくて終わったと思いましたが、石川様に救って頂きました。わざわざ大槌まで来て下さった時には身が震えるほどに感動しました。本当に感謝してもしきれない程に感謝している次第です。

その入院中、成人式を迎えたヒカリが着物姿で病室に来てくれた時は本当に嬉しかった。何としても頑張らねばならぬと自分に言い聞かせてましたね。この時、ヒカリ達が帰った後、看護師の皆さんに本当に小川さんの娘なの?綺麗だ、美人だと散々からかわれましたが、それもまた嬉しかった。

ヒカリ、そしてヒデにはY様から頂いたご恩を忘れることなく、真摯に、そして誠実に生きて欲しいと思います。そして、いつか家族4人でY様にお目にかかれる日が来ることを願ってやみません。

岩手県大槌町 小川 孝幸


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