遥かなる復興への道 from 岩手県大槌町

通り一遍のマスコミ報道では分からない、被災地の生の姿を復興への熱い思いを込めて伝えます

何をしていても話題は感染の事や感染防止等の事が多いです。今回、気仙沼市でマグロ船への仕込みのバイトをしていた時も、「よく気仙沼に来たな、感染とか怖くないのか」と何度も聞かれました。餌となる冷凍サンマや冷凍サバ等を引き取りに行った八戸市でも聞かれ続けました。気仙沼市も八戸市も結構、早い段階で陽性患者が出たので少しは気になってはいたのですが仕方がないですからね。

因みに気仙沼市で陽性となった人は職場は岩手県内でしたので岩手にも広がると思っていたのですが何故か広がっていないのが本当に不思議です。でも皆、重篤化等してないだけで絶対に岩手県内にも感染者はいる、感染者ゼロは単なる偶然だということで見解は一致している次第でございます。

大槌町はコロナ騒動の前から人が歩いているのを見るのが珍しいと思うほど、人が居ないと感じる事が多いのですが、先日の昼下がり、ドアを開けて外に出たら家の前に鹿が7頭居てビックリしました。早暁、夜間に見る事はありますが真昼間から居るのは私も初めて見ました。鹿は私を見ても驚く様子も無く、草を食んでいました。一応、ここは大槌町の中心市街地なんですけどね。リーダー格の鹿が私を見てはいるのですが、警戒するでもなく暫く、睨み合っていた次第。私は誰かに鹿が居るよと教えたかったのですが誰も居ないし、誰も家から出て来ないし、本当に不思議な空間に居るような錯覚に陥っていました。動物好きの私としては鹿が草を食む様子を静かに観察しておりましたが、暫くして、右方より車が接近してきて止まり、窓を開けて子供が大声で、「鹿さーん、こんにちは」と言い、運転していた母親が携帯で写真を撮り出したら鹿達は猛ダッシュで裏手の線路の方に走って行ってしまいました。

他にもキツネやタヌキも普通に横断歩道を渡っているし、田舎の大槌でも震災前には見られなかった光景ですので復興、復旧したと言えるのか不思議な感じがします。これならコロナに感染することもないでしょう(笑)。県内はともかく、大槌では感染ゼロは必然ということで見解が一致しそうです。

余談ですが、大槌でもジビエ料理を流行らせようと鹿肉を出荷し、町を盛り上げると言っている人が現れました。昔は私も鹿肉を貰い、食べたりしておりましたが猟師も高齢化し面倒だからと猟をしなくなったんですよね。何が面倒かというと捌くのが面倒。昔は鹿を仕留めたら、その場で血を抜き捌いてから持って帰ったものですが、今は規制が厳しくなって駆除した場合でも穴を深く掘って埋めて来なければならないし、食肉にするにしても処理場まで運んでから解体しないとダメなので色々と大変なんです。そうしないと熊や野犬等、野生動物が集まって来るからですが、正直、処理場で解体した肉より、その場で解体した肉のほうが美味しいと思います。魚とかもそうですが、獲ったら直ぐに血抜きをした方が美味しいんですよね。

いずれにしても、大事なのは寄生虫の有無を徹底的に確認する事です。野生動物を獲って食べる場合、寄生虫と卵が本当に怖いのです。気を付けないと大変な事になりかねません。マムシとかもですが腹を裂いた時、線虫が出てくると本当に気持ち悪いし食べたくなくなります。でも、それを私に教えた先輩は火を通せば大丈夫だと言って無理矢理食べさせてくれましたが、暫くの間、不安でしたよ。あれから余り、変な物は食べなくなりました。

偶然と必然を見極めて、コロナ騒動が収束するまで、感染する事なく頑張り続けましょう。

岩手県大槌町 小川 孝幸


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