ゴー!医見

つばさクリニックでは毎月院内広報誌「ゴー!つばさ」内の院長のエッセイです

5月25日の記者会見で安倍総理は「日本モデルの力を示した」と胸を張りました。しかし、政府は何ら対策をしておらず、それどころかアベノマスクのような税金の無駄遣い、給付金のオンライン申請の不具合、個人情報の漏出等、足を引っ張るようなことばかりしています。

結論から言います。今回それなりに収束できたのは、運がよかっただけです。

日本の死亡率は本当に低いの?


人口100万人当たりの死者数グラフ

人口100万人当たりの死者数グラフ

安倍総理やマスコミも欧米諸国に比べて日本の死亡率は極めて低い、と喧伝しています。確かに、100万人当たりの死亡者数はベルギーの806人、スペインの580人、アメリカの304人に比べ、日本は7人ですから、極めて低いのは事実です。

しかし、図をご覧ください。東アジア諸国のグラフです 。

フィリピンの8人が省かれていますが、日本の7人というのはそれに次ぐ2位です。武漢ではあれほど悲惨な状況だったにもかかわらず、中国は3人です。もちろん、各国のデータを鵜呑みにはできませんが、欧米諸国に比べると軒並み2ケタ違います。

なぜ東アジアでは感染が拡がらなかったのか?

日本で危惧されたよりも感染が拡がらなかった理由は「衛生環境が整っている」「日頃からマスクをつける習慣が身についている」「医療体制が整っている」等々諸説紛々ですが、失礼ながら、おそらく東アジアの各国はこれらのいずれも日本以上というところは少ないのではないでしょうか。にもかかわらずおしなべて日本よりも死亡率が低いのです。

BCG効果?

「BCGワクチンを接種すると重症化しにくい」という説が有力です。山中伸弥先生もこの説を唱えられています。確かににデータ上はBCG接種と死亡率は相関関係が認められます。ただし、BCGのワクチンにもいろいろと種類があって、日本株、ソ連株、デンマーク株等の名前が付けられているのですが、日本株が一番効果があるのではないか、と言われています。

気候の影響?

コロナウイルスに限らず、ウィルスは高温多湿の環境では増殖のスピードが鈍ります。今の時期の東アジア諸国はまさに高温多湿、これがいい方向に向かったと推察されます。また、コロナウイルスは紫外線に弱いことも分かって来ました。東京や大阪の都会に比べて三河地方は高層ビルが少なく、そのおかげで日当たりが良いのが幸いしたのかもしれません

マスク着用は最小限に

以上を踏まえると、政府がヘマをしない限り(これが一番心配ですが)気温や湿度が下がる冬までは爆発的な感染拡大は起きないと思います。気候が温暖で高層ビルもなく、人口密度が低い(要するに田舎)西三河地区はなおさらです。買い物等で人混みに行くときを除けばマスクは不要だと思います。暑いのを我慢してマスクをつけると熱中症の危険が高まります。散歩やジョギング、サイクリング等の活動をする時はマスクはしてはいけません。運転中にマスクをするのもやめましょう。アベノマスクの手前、政府は口が裂けてもマスクは不要とは言えないのでしょう。専門家やマスコミも似たようなものではないでしょうか?

冬が来るまでは大丈夫

専門家会議が示した「新しい生活様式」という、全然専門家らしからぬ提言。私は無視しています。食事中の会話は控えろ、対面で食事するな、なんて我々は奴隷ではありません。西三河の人たちは元々質素な生活をしていて、夜遊びはしない、という人がほとんどです。そういう生活であれば感染リスクは高くありません。冬が来るまでは平常運転でよいと思います。


つばさクリニック院長 石川 亨


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