2024年9月 コロナワクチン勉強会のご報告
2024年9月8日(日)、愛知県高浜市にある、いきいきホールにて第1回コロナワクチン勉強会を開催しました。1 0月1 日からコロナワクチン定期接種が始まりますが、ワクチンに関する情報が十分に伝えられていません。ワクチンは有効なのか? 安全なのか? など、ワクチンについてもっと伝えたい、という思いで開催しました。
新型コロナワクチン後遺症患者の会副代表の看護師神谷さんと私の講演の後、質疑応答( ※ ) を行いました。
※ 質疑応答の内容は添付資料をご覧ください
天動説と地動説
開催を決めたのは7月19日。その日に行われた医師会で市の担当者から秋の定期接種の説明がありました。疑問を呈したのは私だけ、最後は「先生の意見は少数派」と切り捨てられました。そこで、「真実を伝えよう! 」と意を決しました。
嬉しい悲鳴
開催前は「30人くらい集まってくれたらありがたいけど、20人くらいかなあ。まあ、松山千春も初めは無名だったし・・・」と自分を納得させていたのですが、当日はなんと60人以上の人が集まってくださいました。まさに嬉しい悲鳴でしたが、この問題に対する関心の高さをを感じ、意を強くしました。
4回目接種をやめた理由
初めに私がお話をしました。
冒頭、「当院でも3回目まで接種を行いました。その結果健康被害を受けられた方もいるかもしれません。この場を借りてお詫び申し上げます。」と謝罪の言葉を述べました。
特別養護老人ホーム高浜安立荘での3回目接種後、体調不良となる入所者さんたちが多発、救急搬送も激増したことを契機に4回目接種の中止を決めました。
メディアの報道姿勢
ワクチンの健康被害について、地元のCBC以外と極一部のメディア以外は全くと言っていいほどに報道しません。しかし、8月28日にNHK「あさイチ」で取り上げてくれました。内容には突っ込みどころが多々ありますが、取り上げてくれた、ということに意義があります。
ワクチン健康被害の実態
ワクチン接種後に亡くなった方は、7月29日時点で2,204人です。しかし、これは同日の審議会までに審査が終了した人数です。審査されていない人、報告されていない人を含めると実際はこの10倍以上になるだろうと言われています。
ワクチン接種への誘惑
高浜市からの対象者への接種券が9月19日(木)から配布されます。
私の抵抗空しく、インフルエンザワクチンの接種券と一緒に配布されます。しかも「インフルエンザ及び新型コロナウィルス感染症予防接種」と記載しています。この文言は何度も登場します。まるで「コロナワクチンはインフルエンザワクチンと同じくらい安全、だから、インフルエンザワクチンのついでにコロナワクチンも打ちましょう! 」と誘惑しているかのようです。「抱き合わせ商法」と言われても仕方ありません。
新型コロナワクチン後遺症患者の会
新型コロナワクチン後遺症患者の会は
ワクチン後遺症の治療方法が確立されていない現状の改善を求めます。
ワクチン後遺症に伴う社会的補償、治療費等の救済を求めます。
という方針を掲げています。副代表の神谷さんはご自身がコロナワクチン被害を受け、今も倦怠感、易疲労感に悩まされています。それでも健康被害を受けた人たちの救済に向けて日々努力されており、後遺症患者の会の女神のような存在です。
ご本人は時々頭がぼんやりとして、記憶が飛ぶことがある「ブレインフォグ」という後遺症に悩まされていると言われますが、そんなことはみじんも感じさせない頭脳明晰な方です。
会員データから見る被害の実態
全国の会員数は1,250名、うち愛知県在住の方は105人です。男女比では女性が6割近くを占めています。注目すべきは、60歳以下の方が90%以上を占めており、10歳未満の人が81人もいることです。学校に行けない、ペンが重たくて勉強ができない、という将来を台無しにされかねない人も多数いらっしゃるのです。
症状は多彩で会員のアンケート結果によれば約130種類にのぼる、ということです。中でも目立つのは倦怠感、易疲労感で70%以上の人にみられています。歳のせい、更年期、思春期、疲れ、ストレス、精神的なものと言われてしまうことが多い、一番辛いのが診てくれる病院が見つからない、ということです。
経済的問題
最も切実な問題は、働けないこと。その結果退職した人35.9% 、休職中16.5%となっており、当然困難な経済状況に陥っている人も少なくありません。治療代も大きな負担です。保険適応の治療には限界があるので自費診療に頼らざるを得ないのです。ビタミンDなどのサプリメントの費用もバカになりません。
予防接種被害者救済制度
被害者にとって唯一の救いと言っていいのが予防接種被害者救済制度です。8月5日現在で11,688件が受理されていますが、申請するための手続きが極めて煩雑であり、多大な費用と労力を要する事に加え、医師の理解度が低く非協力的なケースが多い、ということです。また、審査が遅く申請してから1年半以上経ってようやく結果が届く、という例がほとんどです。
療養法の基本( 神谷流)
自分の身体の修復力を信じる、自分の感覚を信じる、免疫力を上げること、腸を元気にしておくこと等、ワクチン後遺症の療養法のお話もしてくださいました。
署名のお願い
最後に救済制度申請のハードルを下げること、実態調査を進めることを求める署名のお願いをされました。
実は、9月10日に「当日参加できなかったので署名できなかった。今ここで署名したい」と言って当院に来院された人がいらっしゃいました。ありがたいことです。現在は当院でも署名できるようになっています。ご協力をお願いします。
2024年9月 新型コロナワクチン後遺症患者の会プレゼン資料
つばさクリニック院長 石川 亨