2019年4月 三陸鉄道リアス線
東日本大震災から8年が過ぎた先月下旬、釜石市~宮古市の区間の鉄路と駅舎がJRにより復旧、再建されて第三セクターの三陸鉄道に移管され、その移管を記念する式典が行われました。更に翌日には三陸鉄道リアス線誕生、記念列車運行という事で沿線各自治体が大々的に式典を行いました。大槌駅での記念式典では、歓迎の意を込めて、ひょっこりひょうたん島のテーマソングを歌っておりましたが中心となって歌っていたのは東京から来た人達でしたね。
式典等への各自治体の力の入れ様はもの凄く、他の市町に負けまいとしているのか、住民を動員しようとして紙製の小旗を沿線に住む各戸に配布、当日は駅や線路沿いで汽車が通過する時間に並んで旗を振って下さいと御触れが出ておりました。こういう様々な演出をして如何にも住民が喜んでいるという様な報道の仕方は如何なものなのでしょうね。
この日はどのチャンネルを観ても祝リアス線誕生ばかり。ちょこちょこチャンネルを変えながら観ていて気付いたのは大槌でインタビューを受けている人は全てのチャンネルで同じ人ばかりという事。今回に限らず、何等かの被災地特集みたいな番組では必ず登場している人。取材を受ける人は限られてしまっているという事ですね。そういえば、入念にリハーサルをしていましたねえ。(笑)
行政は鉄道が復旧したと大はしゃぎですが、そんな事よりも人口流出を止める手段を考えて欲しいものです。結局、人が居なければ商売は成り立たないし、何れ三陸鉄道とて大赤字だと騒ぎ出す事でしょう。震災前の話ですが、一度、三陸鉄道に乗りまして二度と乗らないと思った事があります。理由は料金が高いから。釜石市から大船渡市の盛(さかり)まで往復しましたが、この料金分ガソリンを入れたら3往復は出来る訳で、余程の事が無い限り乗る事は無いでしょうね。主な乗客は観光客等よりも多分、通学する高校生達。でも通学先の学校の最寄り駅まで乗るとなると釜石駅でJRかバスに乗り換えなければならず、三陸鉄道とJRかバスの定期券を購入するとなると高く付くと思います。そうなると最初からバスだけを利用した方が乗り換え無しで学校付近まで行けるので結局、バスを選ぶ家庭が多いでしょう。少子高齢化の影響は田舎でも大きく生徒が少ないので鉄道会社の収益に大きく貢献する事もないでしょうね。だから観光客を呼び込むという話になるのでしょうが有名な観光スポットがある訳でもないし、難しいですね。
報道特別番組等では盛り上がっている様な報道をしておりましたが前述しました様に地元住民よりも県外等から来た人達が盛り上がっているという奇妙な現象?が起きておりましたので複雑な気持ちです。式典等に掛かる費用を他の事に使えば良いのにと思ってしまいます。因みにリアス線の売り?は国内の第3セクターでは最長の 163km の路線。日本一だと銘打っております。各駅停車で終点まで乗るとしたら何時間掛かる事やら。 私 が 乗 る事は 無 いでしょうね ぇ 。
岩手県大槌町 小川 孝幸
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