2021年12月 スーパースター大谷翔平
師走を迎え、色々と仕事が忙しくなるかと思いきや、全く暇です。そんな暇な運転代行のバイトが11月の第3週、週末から翌週明けまで忙しかった時がありました。大谷翔平がMVPを受賞した日と翌日の夜は本当に久しぶりの忙しさでした。出身地の奥州市水沢は勿論、出身校である花巻東高校がある花巻市も御祭りムード全開、久々の明るいニュースに凄く盛り上がっておりました。お客さんも上機嫌の方が多く、酔客に絡まれる事も無くて、色々な意味で本当に助かりまして、大谷翔平様々でした(笑)。
因みに私も一度大谷翔平を見た事があります。正確な日時は覚えてませんが4~5年前でしたかね?ある部活の練習試合で生徒達を乗せて花巻東高校に行った時の事。校舎の昇降口前にバスを着けようと中に入って行ったら狭くて転回できず、取り敢えず生徒達を降ろした後、バックで出ようとしていたら車が数台入って来て動けなくなってしまいました。
仕方がないので邪魔にならないように、一番奥の端の方にギリギリ寄せて車が居なくなるのを待っておりました。その時、何気なくバスから降りて点検ハンマーでタイヤやナットを叩いて点検していたら突然、「こんにちは!」と後ろから声を掛けられたのです。驚きつつ振り向いたら、大谷翔平が立っていたんですよ。「うおっ!デカッ!」と思ったのは覚えております。その時は今ほど騒がれていた訳でもないし、一目で大谷と気付かなかったのが正直なところ(笑)。どこかで見た事あるな・・・ああ大谷翔平だ、と気付くまで少し時間を要しましたが、バスのタイヤをハンマーで叩いているオッさんにまで挨拶をする礼儀正しさときたら、感心してしまいました。まあ挨拶が良いのは花巻東高校に限った事ではなく、どこの学校でも部活をしている生徒は元気に挨拶をしてきますけどね。
震災後、私達が内陸へ一時避難をした時に、みなし仮設住宅として入居していた雇用促進住宅の隣に運動公園があり、その隣が花巻東高校でした。この運動公園を息子のヒデ、娘のヒカリと散歩したりしていましたが、脇に野球部のグランドがあり、部室として大きなプレハブが設置されていました。花巻東の野球部の生徒達に会うと大きな声で、「こんにちはっ!」と元気に挨拶してくれるので、私も負けじと大声で挨拶を返しておりました。
それを真似てヒデも大声で挨拶を返し、ヒカリは黙って離れて行くと(笑)。この時、私が感心して見ていたのは練習が終わった野球部員達が遊歩道等、周辺のゴミ拾いをしていた事。殆ど毎日、練習終了後にゴミ拾いをしているのは凄いな、真面目だな、と思っておりましたが、このゴミ拾いのエピソードが大谷がメジャーに行ってから披露されてから、「なるほど!だからか!凄い!」と得心がいった次第でした。
「ゴミは人が落とした運。ゴミを拾う事で運を拾うんだ。そして自分自身に ツキを呼ぶ。そういう発想をしなさい。」
という花巻東高校時代、佐々木洋監督に学んだ事をメジャーに行ってスーパースターになった今でも習慣として実践し続けているというのは本当に凄く、実践しているからこその正真正銘の美談ではないでしょう?素晴らしい師弟関係だと思います。
岩手県大槌町 小川 孝幸
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