アニマルセラピー

アニマルセラピー通信「セラピーの森から」を通してアニマルセラピーの様子をお知らせ致します

お盆休みを利用して、東北へ行ってきました。
東北の桜、紅葉の東北…、その素晴らしさは時折耳にし、いつか私も行ってみたい、と常々思っていました。今回初めて訪れた東北は大きな傷手を負った瀕死の東北です。それでもみんなが一丸となり”復興”という目標に向かって頑張り続けている健気でたくましい、生きる息吹に満ちた東北でもありました。


3月11日以降、きっと支援する側も受ける側も、死にものぐるいの毎日だったことでしょう。川で髪を洗ったり、お米を拾い集めてお風呂の残り湯で炊いたり、泣くことすら忘れていたとも聞きます。けれど、半年近く経過した今も、限りない上り坂が続いている現実を目の当たりにすると、もっとみんなが飛び込んで行かなければならない問題であることを突きつけられます。無力すぎる私は被災地に立っても言葉すら出ません、ただ訳の分からない涙がぽとぽと落ちるだけです。人は一生の中でどれだけ”死にものぐるい”で日々を過ごす時が持てるでしょう。申し訳ないことに私には未だそんな経験はありません。何をどうして良いのかわからない現実もありますが、老若男女、どんな人にも必ず身の丈にあった”差し出せる手”があるはずです。もし自分の親が…子が…友人が渦中にあるとしたら、きっと誰もが何かせずにはいられない、と思うことでしょう。今こそその時だと強く思いました。共に復興を信じて手をつなぎましょう。


3泊4日の旅を終えてセントレア空港へ帰って来たとき、眼下に散りばめられた明かりの数が、仙台上空のそれとはあまりに違うことに、より一層悲しみが増してしまいました。言ってみれば街を彩る明かりのひとつひとつは、人々の暮らしを守る”我が家の明かり”の集合体…。今回の震災で消えてしまった数え切れないほどの”生命の灯”を思うとやりきれません。


東北へ行こう、と決めた当初は医療奉仕とアニマルセラピーによる”癒し”の提供、2本立てを考えていました。まだ震災から間もない春先のことでしたので、それから刻々と被災地の状況も変わり、求められる内容も変化する中で7月下旬には様々な理由によりセラピー犬の同行を断念せざるを得なくなりました。けれど、大人も子どもも、そして東北の地そのものに、ほんの少し涙が流せるゆとりが出来たとき、きっとセラピー犬と一緒に訪ねてみたいと思います。


アニマルセラピスト 石川 薫


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