アニマルセラピー

アニマルセラピー通信「セラピーの森から」を通してアニマルセラピーの様子をお知らせ致します

思わぬ大雪となった1月。前日からの雪が降ったり止んだりする中、セラピー犬カノン、愛知南本部のジュニアセラピスト香ちゃん、そしてボランティアさんと共に児童施設へ遊びに行きました。岐阜育ちの私は「雪」となると子ども並みに、いえいえ子ども以上にわくわく感がたまりません。けれど拙い運転では施設のある坂の上まで上ることができず、車は道路脇に置いたまま両手に幾つもの袋を携えて2往復。雪まみれで届けた大きな袋の中身は子どもたちの衣類です。 
前回の訪問時、施設長さんとお話をした際に「4月に開所した当施設では子どもたちの衣類が不足しており、なかなか買いにも行けず…。特に冬服がありがたいです。」との事情をお聞きし、愛知南本部からプレゼントさせていただきました。

成長したみんながもう着られなくなってしまった洋服たち、もう一度日の目を見ることが出来たら本望ではないでしょうか…?あたたかな冬服に包まれてちっちゃな手足も、そして寒さにめげそうな心もぽっと暖かくなってくれたらとてもうれしいです。

活動は雪の中で行いました。芝生広場一面に降り積もった雪で雪合戦をする子、雪だるまを作る子、かまくら作りに挑戦する子、そしてセラピー犬も果敢に参戦し走り回っていました。そんな風景を眺めながらセラピー犬と子どもたちのとっても良い関係がクローズアップされたような気がします。お互い自分の好きなことに夢中になっているだけなのに誰よりも子どもたちの近くに位置するセラピー犬。言葉は話せないけれど親や友達にとって、とても難しい「ただ一緒に楽しむこと」をごく自然体でこなしているようにも思えました。一緒に走り雪にまみれて「無粋な言葉など何もなく、一緒に居ることが全て」ただそれだけなのに温かくも優しくもなれる。アニマルセラピーの原点のように思いました。そして柳田邦男さんが推奨する絵本(でも、わたし生きていくわ)の中の一文とセラピー犬、子どもたち、その未来が重なりました。”なんであんなことがおこったのだろう。パパやママがいまもいたら、どんな毎日になっているだろう。思わず涙があふれるけれどそのうちに眠ってしまう。悲しみは消えないけれど、いまわたしは、しあわせ。”


柳田氏は「大切な両親を亡くした悲しみは生涯消えることはないけれど、どんなに悲しくても周囲の人々に優しく温かく支えられる日々が続くなら、心は癒され幸せと思えるようになるだろう。過酷な状況に置かれても愛情深く温かく支えられると、子どもであっても自分の悲しみの体験を他者のために生きる糧にする」と。どうかセラピー犬との触れ合いが子どもたちにとって優しく温かい記憶の1ページとなりますように。そして過酷な状況を乗り越えていつか”しあわせ”といえるように成長していってほしい。 タイガーマスクにわくこの頃だけど一時の社会現象ではなく継続した優しく温かな社会の流れとなりますように…。

アニマルセラピスト 石川 薫


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